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まっすぐに触れていることによって
まっすぐに触れている

​2022
​インスタレーション / 詩

サイズ可変


協力:三谷悠人

 

 「pointer」には「指をさすもの」という意味がある。

 

 かつて我々の手の延長として生み出された、マウスポインターという存在について。

モニターに直接触れるようになったことで、彼らはその名の通り「指」へと代替されつつある。「指をさすもの」が「触れるもの」へと変化していく一方で、触れる行為はひとつのタブーとなってしまった。

 

 他者を見ることしかできない代わりに、我々はデバイス越しに他者に触れようとする。それは仮想の肉体同士の接続であり、ユーザーとデバイスの反転でもある。

 

 その指にはきっと血が通っている。その背後の人間の存在によって。

 ヴィト・アコンチ《センターズ》(1971)を参照し、パンデミック下における、デバイスを境界とした主客の反転を問う。

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