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Releasing Secrets
2024
旧題:秘密の放流サービス (初出:Re:ing Re:ing展/早稲田大学)
これは、半永久的な記録メディアとしての石に着目し、「匿名で募集した誰かの『秘密』を拾った石に彫刻したのち元の場所へ戻す」作品である。時代の流れとともに起こる価値観の変化、またSFにおけるコールドスリープ(長い年月を越えるために生体を低温状態で保存する技術)などから着想し、未来で再発見された「秘密」が時を越えて新たな他者と共有されることを期待している。
秘密を持つことは往々にして痛みを伴うが、石が再発見される未来では、これらは相変わらず秘密のままかもしれないし、今とは全く異なる価値観のもとで受け止められ共感されるかもしれない。そうした可能性が、現在痛みを抱える人々のささやかな希望になることを願う。




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