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プレハブの皮膚

​2021
​インスタレーション / ミクストメディア

​サイズ可変
 


 

500個のLEDとその光を導くアクリルパイプを三次元的に構成し、抽象的な像を空間に出現させる。鑑賞者の動きや環境音を感知し、その光は脈を打つように揺れる。

造形の原風景は、作者の出身地:群馬県高崎市に立つ巨大な観音像である。

 

パンデミックにより分たれた我々は、インターネットを介して対話することを余儀なくされた。

相手が今どのような姿形をしていて、どのような呼吸をしているのか。同じ空間で会うことができない以上、そうした通信回線の向こう側のリアリティを確かめる術はない。

ネットの向こうの誰かが気付いたら発熱していた。未知の感染症が「身体の自律性」という神話を奪い、現実世界でアップデートされなくなったリアリティが不安定に揺らいでいく時代。

生物としての生臭さを忌避した孤独の先で、作者の記憶の中で唯一姿形の変わらない観音像をモチーフに、現実とバーチャルの狭間で標となるための像を立てる。

暗闇に立つ像は、特異な時代でもなお姿を保ち続ける観音でもあり、肉体とテクノロジーの間で変質する我々の肖像でもある。

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​掲載媒体

・映像学科 渡邉実莉《プレハブの皮膚》 令和
2年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作
優秀作品展 / 武蔵野美術大学 美術館・図書館
Musashino Art University M&L / YouTube
​・2022年度 武蔵野美術大学映像学科 入学案内
2021アーティストトーク 渡邉実莉 編 / msb!チャンネル / youtube

・美大で映像をつくる・まなぶ 【TRANSITION】/ 武蔵野美術大学 映像学科 / youtube 
・【卒業制作、領域の行き来】シャルル教授(メディアアート)×小口教授(ドラマ)
​ / 武蔵野美術大学 映像学科 /
youtube 8:58-

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